髪の毛とは、大きく分類すると頭皮から上部を毛幹部、頭皮の下の部分を毛球部に分けることができます。
毛球部は毛包にくるまれています。
毛球部内には毛母細胞と毛乳頭があります。
髪の毛が作られる流れとしては、
まず毛乳頭がその下を流れる毛細血管から血液と一緒に栄養を吸収します。
毛母細胞はこれらの栄養分を髪の毛の元として作り続け上に押し上げます。
これが毛幹となり、髪の毛となります。
毛母細胞が毛を作り上げ続ける期間を、成長期とよびます。
成長期の期間は、通常男性で約3年から5年間、女性で4年から6年間と言われています。
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その後毛母細胞の働きが弱り始める期間、退行期に入ります。
退行期の期間は2~3週間です。
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退行期が終わると母細胞の活動が止まる、休止期にはいり、毛は一旦徐々に抜けてしまいます。
この休止期の期間は約3ヶ月から4ヶ月と言われています。
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その後再び成長期に(戻り)入り、髪の毛を再度生成始めます。
髪の毛はこの「成長期」、「退行期」、「休止期」といった毛周期:ヘアサイクルを繰り返します
成人の髪の毛の本数は約10万本と言われており、この内の約10%が休止期になります。
問題のない正常な状態では1日約50から100本程度の髪の毛が自然に抜けます。
もちろんこの脱毛は毛の休止期によるもので、心配はありません。
ただ1日で約50から100本以上の抜け毛があるならば、何か原因を考えてなくてはいけません。
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抜け毛:脱毛の原因のひとつに頭皮年齢があります。
人は歳をとるごとに皮膚が乾燥してカサカサになる方が多くなります。
もちろん頭皮も皮膚の一部ですので加齢による頭皮のの乾燥も始まります。
毛の根本の毛穴周辺には、バリアゾーンと呼ばれる、毛穴から内部にばい菌、雑菌、異物などが入らないようにする被膜・油膜があります。
頭皮が乾燥するとバリアゾーンが少なくなり、毛穴からばい菌などが入り込み、毛包内で炎症などを起こし脱毛の原因になります。
また年齢を重ねることによる皮膚、頭皮のたるみも同様に脱毛の原因になります。
頭皮がたるむことにより、毛穴がだんだんと広がってしまい、そこから水分や皮脂等が外にでてしまいバリアゾーンがなくなり、ばい菌等が毛包内部に入り込み脱毛の原因になります。
このように頭皮年齢と、脱毛、髪の毛のヘアサイクルには密接な関係があります。